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執筆者の写真須賀雅子

㉕「七福神巡り」

 「Mako’s話し方サロン」では毎回、「へえ〜そうなんだ」という時間を設けています。

私自身、知っているようで知らなかったことが多く、改めて調べてみると実に興味深い事柄が出てきます。これらは私にとってはキラキラ輝く宝石のように感じられ、サロンの皆さんと「へえ〜」という思いを共有しているのです。

 そこで1月のサロンでは、年始に浅草で初めて体験した「七福神巡り」について調べてみました。

福神信仰は室町時代から始まりましたが、当初は商業の盛んだった京都で恵比寿と大黒天を信仰していたそうです。そして徐々に増えてゆき、現在の七福神全てを巡拝する風習は十八世紀末から十九世紀初めに江戸で成立するそうです。

 サロンの皆さんと七福神の絵を見ながら「え〜と毘沙門天は...福禄寿は...」

と確認してゆきましたが、即座にとはいきませんでした。

 七福神のうち日本の神様はたった一人、恵比寿だけだということをご存知でしたか?他の神様はインドと中国からの神様なのです。

江戸時代のある国学者は、日本書紀や古事記に登場する日本の神様だけで七福神をまとめ、民衆に勧めたそうですが、受け入れられることはなかったそうです。

 七福神巡りをしてからの私は、頼りになる七人の神様が味方になって下さったようで心穏やかに日々生活しています。

「七福神が宝船に乗っているのは、古代日本人が、幸せは海の遥か向こうからやってくると信じていたからだそうです」

このようにお話した時のサロンの生徒さんは皆、とても柔らかく穏やかな表情をされていました。

 今年も素敵な時間を過ごせますように!



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